社労士の方向けの案件の告知紹介のページです。
―社労士の健全かつ安全な情報管理実現のために
2023年6月5日に発生したランサムウェア攻撃により株式会社エムケイシステムが運営する「社労夢」が停止、社労士の方々の業務に深刻な影響を与えました。同社から事故状況報告はされたものの、個人情報、マイナンバー情報の漏えいの可能性が完全に払しょくされているとは言えない状況のままとなっています。
私たち弁護士は、昨年から20人以上の社労士の方々から聞き取りを行ってきました。そのなかで、「社労夢」を利用されている社労士の方々が大きな損害を被ったこと、株式会社エムケイシステムと不公正な契約を締結してしまっていること、被害を被っている中で一方的な値上げをされたこと、今後の漏えい被害や更なるセキュリティ侵害時の社労士事務所が問われる責任に不安を抱えていること、などについての社労士の方々の率直な想いを知ることができました。多くの企業から個人情報やマイナンバーを預かる社労士事務所の責任はとても大きなものですから、社労士の皆さんが今回の事故によって、大きな不満と不安を抱えていらっしゃることは至極ごもっともなものかと思います。
いま、社労士の皆さんが最も実現したいことは、「社労夢」を通じて、健全かつ安全な情報管理を業務として行うことであると思います。社労士の皆さんが上げたいその声を具体的なかたちにすべく、私たち弁護士は株式会社エムケイシステムに対して法的なアクションを取ること、具体的には民事調停を申し立てることを予定しています。
株式会社エムケイシステムが運営する「社労夢」は一部の社労士の方には業務に欠かせないインフラになっているとしても、問題をあいまいにしたままでは、社労士の皆さんの不安は解消されることはありません。声を上げるのは、今のタイミングしかありません。具体的なアクションを通じて、皆さんの、健全かつ安全な情報管理を実現することを私たちは目指します。
◆お問合せ・ご質問は sr-bengo@makino-law.jp までメールください。
・ 株式会社エムケイシステムに対する民事調停を申立てました。
・ 個人情報保護員会が株式会社エムケイシステムに対して行政指導を行いました。